皆さんは、「占い」についてどのようなイメージをお持ちですか?
▶水晶玉、竹ヒゴ、怪しいカードなどを使っているイメージが…
▶生年月日とかをもとにして統計学に基づいた結果を出しているのでは…
▶沢山の種類があるようだけど、何が良いのかわからない…
あまり「占い」に触れたことがない人ですとこんな感じでしょうか。
こちらでは、沢山の種類の占いを大まかなカテゴリに分け、それぞれの特徴やカテゴリごとの主な占術などをご紹介させて頂きます。
今まで「占い」と聞いてピンと来なかった方も、これを読み終わるころには「この占い行ってみたい!」というものが見つかっているかもしれません!
占いのカテゴリ
占いには「命(めい)・卜(ぼく)・相(そう)・霊(れい)」の4つのカテゴリがあると言われています。
(※主な占術をクリックすると詳細説明になります)
カテゴリ | 主な特徴 | 主な占術 |
命 (めい) |
誕生日などから星の位置を算出し、それぞれの宿命や運命をみる。人生全体の運気の流れや、その人の宿命、大まかな運命をみる。 | 四柱推命 九星気学 西洋占星術 数秘術 算命学 |
卜 (ぼく) |
偶然の組み合わせを必然とし、その瞬間ごとの運命を切り取る。短期的な選択などに向いている(今の彼の気持ちが知りたい・・など)。逆に長期的な宿命などをみるのには、基本的には不向きとされている。 | タロット 周易 ルーン 米掛 ルノルマン ジオマンシー |
相 (そう) |
目に見える形から、その人の現在や性格、生活などの傾向をみる。またそこから出てくる問題点、正すべき場所などもみる。 | 手相 姓名判断 家相 風水 夢占い |
霊 (れい) |
基本的には目に見えない世界が見える、聴こえる、感じられる方。いわゆる霊能者。人によってかなり実力に差が出る。また、いわゆるインチキも一番多いとされる。 | 口寄せ 霊視 除霊 前世療法 未来予知 守護霊対話 |
※専門的な話をしますと、「命」「卜」「相」に「医」「山」(肉体的および精神的な鍛錬)を加えて「五術」と呼ぶ考え方もあります。
但し、これは「相談者が占い師を選ぶのに必要な知識」ではなく、「占い師としてより鍛錬していくための知識」になりますので、ここでは割愛させて頂きます。
それでは「命」「卜」「相」「霊」についてもう少し詳しく見ていきましょう!
命術(命占)
命術とは、生年月日や場所、星の位置、空間における位置関係など、生まれた瞬間に定められた普遍的な情報をもとに占う占術。
有名な占いでは四柱推命や算命学、西洋占星術などがこれに当たります。
最近では紫微斗数や数秘術なども認知度が上がってきていますね。こちらも命術です。
占う際に基盤となるのは生年月日などを元にした命式やホロスコープですので、例えば何度も占いなおしたとしても結果は変わりません。
その為命術はどちらかと言えば生きていくうちに外的要因などで多少の変化のある「運命」よりも、生まれ持った性質や才能などの「宿命」を占うことを得意としています。
短期的な選択をする時(例:今の彼の気持ちが知りたい、次の合コンでいい出会いはありますか?など)よりも
人生の大きな流れ、運気の上下、時期などを見るのに適しているため
「起業するなら何歳ごろがいい?」「彼と結婚を考えているんだけど、末永く一緒にいられますか?また、時期はいつごろがいいですか?」「一生の運気の流れが知りたい!」のような質問を得意とします。
ちなみに命術の中でも個人の性質、運気の流れや宿命的な相性などを見るのにより適しているのは四柱推命、算命学。
時と場所の相性(いつ、どの方角に行くと自分の運気が上がるかなど)を見るのにより適しているのは九星気学など。
卜術(卜占)
卜術とは「偶然の積み重なりこそが運命であり、それらは必然である」という考え方の元占う占術。
有名な占いではタロットカードや周易などがこれに当たります。
最近認知度が上がってきているものではルノルマンカードやオラクルカード、ルーン占いなどもそのひとつです。実は神社などで引くおみくじや、子供の頃にやった花占いもこの卜占に当たるんですよ。
生年月日や形など、特定の情報に基づかず、質問に対して出たカードや卦(け)、ルーンなどを読み解いていく占いであり
基本的にはその人の人生全体の大きな流れ、宿命、運気や大きな出来事の時期など、普遍的な事象を占うのには適していないとされています。
「じゃあ命術の方がいいんじゃないの?」というと、それもまた少し違います。
得意な分野、見える視野が違うだけの話なのです。
例えば先ほどの命術の際にも記述しましたが、「今現在どうするべきか」「今現在悩んでいる事柄がどう動くか」などを占うには、この卜術の方が優れていると言えます。
人生全体を大きく見通し、宿命を教えてくれるのが命術なら、卜術は今ぶつかっている問題にフォーカスを当てるのを得意とし、その瞬間に最適な選択や運命を教えてくれるもの・・といった所でしょうか。
ちなみに卜術の中で、占者のリーディング力や感性に左右はされやすいものの、相手の気持ちや状況の変化、選択によって変わる未来の可能性などを探るのに適しているのはタロットカードなど。
現在の状況、状態をはっきりさせ、選択や決断をする時。イエス・ノー(吉凶)を明確に知りたいときは易など。
相術(相占)
相術とは、物のかたちから占う占術。
有名な占いでは人相、手相など。名前の画数をもとに占う姓名判断や家相、風水などもこの相術に当たります。
起業の際につける社名や、印鑑を作る際(印相占い)なども相術が役立ちます。最近はメジャーになった夢占いもこれに当たります。
基本的には物のかたちを重んじる占いですので、「変える事によって運気を上昇させる事ができる」という思想が大きい占術です。
風水のように「この家具の位置を別の方角に移動させて運気を上昇させましょう」のように、具体的な対策を出してもらう・・というのが特徴と言えるでしょう。
子どもが生まれる時には姓名判断でより良い人生を歩める画数を探したり、引っ越す際や会社を建てる際の土地の選択や、内装
女性ならばより良い印象になりやすいメイクをみてもらったり、気になる夢を見たときに一体何が夢に現れていたのか・・など、相術は実は常に私達の生活のそこかしこに共にあるんですね。
基本的には「現状を知り、運気を上げる為に対策する占い」ですので、対人での相手の心の動きや長い先の運気の流れをみることには適していませんが、たとえば性格や生活が変われば、確かに人間顔付きも手のしわも見る夢も変わってくるもの。
「今現在の自分」をリアルに知り、自分や環境を変えていく、行動的な占術といえるでしょう。
占ってもらったはいいけど「それで、どうすればいいの?」と感じる方や、ジンクスやルーティーンなどを軸に自分の生活を円滑にまわす事が向いてるなと感じる方におすすめです。
ちなみに相術の中で才能、気質、適性、結婚、健康など「知りたい」場合は手相、人相占いが
家具の配置や色、持つ小物、方位など今ある「かたち」を変え開運させていくのにより適しているのは風水といえるでしょう。
霊術(霊占)
霊術とは、基本的にはそれ単体であれば命・卜・相のように何かを学ぶ必要はないもの。
ここで占術、とあえて書かなかったのは、霊術のみをご自身の才能だけでされている方は本来「占い師」ではなく「霊能者」なんですよね。
そしてそれは私達見えない人間にはわからない世界。故に悪質な詐欺紛いのことをする人も多いのが事実です。
逆に本当に見えるのに「霊能者です。見えます」だけではインチキだの胡散臭いだのと言われてしまう人は、「ああそうだ、占いを使って自分の力を発揮できる場を作れたらいいな」と、自分の能力を発揮するツールのひとつとして占いを取り入れる方も多い印象ですね。
占い師を続け、専門的な知識をつけ、この世の理や運命、宿命、自然、世界、魂と日々向き合っているうちに感性が磨かれ開花する方も居ますし、霊視ができる人はこう!という明確な定義はありません。
強い力を持つ霊能者は、勉強と知識と経験で読み解く占い師には見えないものが見えるもの。占いで見えないものを見る力があるんですよね。
それは過去だったり遠く(千里眼)だったり、守護霊だったり前世だったり・・人によって差がありすぎ、占術のようにジャンルとして語れるものではありません。
ほとんどの霊能者さんが、強いてジャンル分けをするなら私の力は守護霊対話・・かしら・・?
という風に、わかりやすくしてくれているだけで、何がどういう風に見えるかは本人にしかわからなく、それが本当であるかも本人にしかわからないのです。
ですが本物と呼べる方と出会ったとき、占い師とはまた違う感覚、感動を覚える事は間違いなし。
前世療法のように過去の過去の過去まで遡るものでは、今まで自分でも知らなかった自分の、深い深いところを知る事ができます。
自分では経験した覚えのなかったトラウマを抱えていた・・と知り、前世の分の涙を流し、今までが嘘のように前向きに歩けるようになったり・・
そういう、自分でも知らなかった(知りえなかった)自分や、その一部をみたり
霊視のできない人間では分からなかった原因に気付き対策することができるのです。
【豆知識】良い霊能者の見分け方
霊能者は、当然、能力・経験が必要ですが、良い霊能者になるためには、それと同じくらい人生の経験が必要です。
人には見えない世界が見える方というのは、人生経験が豊かで達観した方であったり、いつも温和で幸せそうであったり、徳の高い人生を送り精神は安定しているものです。
霊能者の良し悪しを見分ける方法は、直接ご本人とお会いして、自分の目で見て判断するほかありません。
まとめ
占いを受けるときは何について知りたいかによって占術を選び、それを専門、得意とする占い師を選ぶことが大切ですね!
もちろん、トータル的にみてほしい時はそれぞれの占術を習得している占い師も心強い。
命術で人生の大きな流れや宿命を知り、卜術で運命を知り可能性を探り、相術で今できる対策をとる・・・など。
占いの基本や使い方を少し知って頂けましたでしょうか。
本当はもっともっと幅広く奥深い世界、占いは知れば知るほどその魅力に引き込まれていきます。
何事も盲信や偏りすぎた思想は良くありませんが、自分や周りの人間の先入観なく結果を聞き入れられるのが占いのいい所。
一度参考にしてみると、今まで見えてこなかったことに気付けるかもしれません。
あなたの人生が、占いとの出会いで、より豊かに、前向きなものになりますように♪
