こんにちは、ホステス占い師🍷柊里(しゅり)です。
昔流行った「毒親」という言葉。ご存じの方も多いと思います。
毒になる親‥子どもに悪影響を及ぼす、子どもにとって厄介な親というとイメージしやすいでしょうか。
さて結論から言いますと、この「毒親」、本当に厄介です。
なので、あまりにも酷い場合は、とりあえず逃げちゃって構いません!
親には少なくとも死なないように育ててもらった、それは感謝して良いでしょう。
しかし、あなたの人生はあなたのもの。それを踏みにじる存在であれば、いくら親であれ逃げてもいいのです。
育ててもらったからと言って一生親のいう事を聞くだけの人生を送る必要はありません。
ただし、一番良いのは、親との「ほど良い距離」を作っていくことですよね。
毒親と隠れマザコン
巷でマザコンのイメージと言えば、いつまでも親に甘えていて、「ママ~助けて~」というセリフのイメージでしょうか。
ですが、自立しているように見えて、実際は親の存在に縛られて、いつまでも人生を振り回されているという人もかなり多いのです。
どこかで親に対して「嫌だ」と感じている部分があっても口に出して言えず、なんだかんだと親から「困ってる」ようなこと言われると、自分の生活を多少犠牲にしてでもお金を工面してしまったり、時間を割いてしまうことも。
面倒見がいいだけにも見えますが、「親の為に」や「親に認められたい」という気持ちからそういった行動をとる人も多いです。さらに、親の方も何かあれば子供に頼り、寄りかかりっぱなし…共依存の関係になっていることも、多々あります。
親離れと自立には親の子離れも必要になってきます。
親のことが好きすぎて、いつまでも寄りかかっていたり、親のことが実は嫌いなのに、言う事を聞いてしまうのは、親離れができていない状態です。そして、親が子どもを心配しすぎて黙って見守れなかったり、子どもに恨まれたり嫌われたりせず傍に居続けて欲しいと思うのは、子離れができていない状態と言えます。
母殺しと自立について考える
みなさんは、「母親殺し」という言葉を聞いたことがありますか。
稀に、親離れの際の反発心・親へのマイナスの感情の発散の方向が、実際の殺人に及んでしまうケースがありますが、当然、ここではそういった物理的に「殺す」という意味ではありません。
心理学から離れたお話を…と思っていたのですが、実はこの「母親殺し」(太母殺しともいわれる)は、ユング派の心理学から来ています。
母という存在のイメージといえば、大きく、愛情深く、子を守り、無条件の愛情を注いでくれる存在…といったところでしょうか。
反面、支配者、束縛する、過干渉‥というネガティブなイメージもありますよね。
(ルノルマンカードでいうところの[熊]のカードなんかは、まさにこの二面性を表しています。)
「母殺し」とは、母親のネガティブな側面から生まれる無意識下の支配から逃れ、母という存在に打ち勝つ(殺す)ことで自立することなのです。
簡単に言えば「自我の確立」です。
あなたも親も1人の人間
親を怨み続けることも、盲信し、常に感謝し尊敬する存在であると思い込むことも自立とは違います。
親も人間なのだから、二面性があって当然なのです。
人間、良い所があれば悪い所もある。そして悪い所は良い所の発露であったり…。
親を一人の人間として見て、時には否定し、許し、尊重することができたとき、そして親もまた、あなたを同じように一人の人間として尊重することができたときこそが「自立」といえるでしょう。
その「いい距離感」を作るときに、話し合って解ってくれる親もいれば、「あなたはまだしっかりしていないんだから!」とあなたを否定し、縛り付け続けようとする親もいるでしょう。
他人であればそんな人、離れて当然ですよね?
親だからそんなことできな…ではなく、親だからこそするのです。
まずは、物理的にでもよいのでしっかりと距離を置いて、「私はあなたの言いなりではない」「いつかはこうやって自分の意志で立ち、生きていくんだ」と示すことが大事。
寂しい思いをさせるかもしれません。
ですが、それも「自立」(親離れ・子離れ)には必要な過程です。
それを乗り越えた時、またいつか必ず縁は繋がります。
大丈夫、親子なんですから。
占い師とホステスの二刀流! どちらの立場からも人生相談を受ける事が多く、女性として、1人の人間として相談者の人生を応援。 何事もロジカルに考えるタイプゆえに、理論だけでは証明できない占いの不思議さにハマる。 |