生命には、必ず寿命というものがあります。
あなたは、自分の寿命を知りたいですか?命の終わりが近づいているとわかったら、時間を有効活用できそうな気もしますが、もうすぐ死ぬとういことを告げられてしまうのって怖いですよね…?
あるいは、大事な人の寿命がもうすぐ尽きてしまいそうだ…ということが気になり始めたら、残された年月を教えて欲しいと思うでしょうか?
知りたいと思う人も、知りたくないと思う人もいることでしょうが、知りたいと思った時には、よく当たる占い師に尋ねてみたくなるかもしれませんね。
ところが、一般的に、占い師に「寿命」について鑑定を依頼するのは、タブーであるとされています。
占い館の注意書のところにも、「寿命に関することは鑑定できません」とわざわざ記している人が多いんですよね。
こちらでは、その理由などについて、具体的に解説をしていきます。
寿命を尋ねるのがタブーである理由①
占いの本質は、相談者を幸せな気持ちにさせ、明るい未来へ導いてあげる、ということです。
寿命を教えるということが、必ず素晴らしい未来につながるという保証があればいいですが、どちらかというと、「寿命を知る」という行為は、ネガティブな結果につながりやすいです。
たとえば、「あなたは来年死ぬことになるでしょう」なんて言われたら、本来はもっと長生きができるはずなのに、余計な暗示を掛けられてしまい、実際に思い込みから気を病み、身体を病み、命を落としてしまうかもしれません。
相談者本人の場合でなく、相談者にとって大事な人、あるいは憎くてたまらない人の場合も然り…。
占う対象が誰であるにせよ、寿命を明らかにするという行為が、なんとなく良い結果を招きそうもない、ということは人間として直感的にもしっくりくることでしょう。
寿命を尋ねるのがタブーである理由②
占い師は、当たり、ハズレがハッキリとわかってしまうような占いに関して、抵抗を覚えます。
良い未来を導くためには「こういった努力をするといいですよ」とか「こういったところへ出掛けていくといいですよ」ということに関しては、それが当たっているか、ハズレているか、明確には判断しづらいところがありますよね。
何しろ、それを実行した人生と、実行しなかった人生、両方を比べることは不可能なので、後でどうとでも、辻褄の合うような解釈を当てはめることができるわけです。
しかし、寿命のこととなると、たとえば、3年で亡くなるといっておいて、3年以内に亡くならなかったら、占いがハズレたということがハッキリしてしまうわけです。
これは、占い師にとってデメリットでしかありません。
世の中には知らない方がいいこともある
人間の精神は、寿命というものをブラックボックス化しているからこそ、ちょうどバランスが取れるようにできているのです。
平均寿命は大体、80歳前後となっていますが、120歳くらいまで生きる人もいる、という事実があるため、皆最後まで希望を捨てずに寿命を全うすることができるわけです。
これが、80歳になったら必ず命が終わる…というように決まり切ってしまっていたら、人類はその恐怖に打ち勝てないことでしょう。
つまり、寿命を知るというのは、人間にとって、かなり「禁断」に近い行為なのです。
寿命のことは天の神様に任せよう
無理に寿命のことを知ろうとしたり、そのことで占い師にプレッシャーを掛けてしまっても、良い結果はもたらされないでしょう。
寿命のことは、天が決めることであり、どうなろうと、全て神様を信じてお任せしよう!と思った瞬間、気持ちはスッと楽になり、ありのままの自分らしさを取り戻すことができるでしょう。
京都のタロット占い師。元ゲームクリエイター。趣味は作詞・作曲をすること&妄想小説を書くこと。 シャム風の猫を飼っている。温泉とお笑いが大好き。 |