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占術

万葉集にも登場する江戸時代に流行った占い「辻占」とは?きっとあなたも試してみたくなります!

こんにちは、ホステス占い師🍷柊里(しゅり)です。

今の元号「令和(れいわ)」は、万葉集からの出典ですが、今回は同じくその万葉集にも登場している古代からの占い、辻占(つじうら)についてお話させて頂きます。

自分で気軽にできる占いですのでぜひやってみて下さいね!

辻占(つじうら)とは

辻占の起源はかなり古いものとなっております。

さまざまな方法があるようですが、もともと夕方に四辻に立ち、通り過ぎる人の話に聞き耳をたてて聞き取れた言葉を元に占うものです。
辻は人だけではなく神も通る場所であり、偶然そこを通った人々の言葉を「神託」と考えたといいます。辻占を行う前に呪文を唱えたり、神様に祈ったりという場合もあるそうです。

似たものに橋のたもとに立って占う橋占(はしうら)というのもあるそう。
こちらも、橋は異界との境であると考えられていたからとの事で、夕方に行っていたそうです。

どちらも夕方に行うとのことですが、夕方といえば逢魔時(おうまがとき)とも言われ、昼と夜の移り変わり時、妖怪や物の怪の類、幽霊などのこの世ならざるものがいよいよ動き出す時間とされています。

よからぬもの、不思議なもの、不吉なものに出会いやすい…逆に言えば神も行き来するであろう時間ということでしょうか。
暮れ六つや酉の刻とも言い、現在の時間で言うと18:00頃のようです。

実際に辻占(つじうら)をやってみよう!

さて、では実際にやってみましょう!

私の住む大阪は東大阪市にある「瓢箪山稲荷神社」では、今でも由緒ある辻占が行われているとの事ですが、今回は自分で手軽にできるように現代風にアレンジしてみました。

夏で外に立ちっぱなしは不審者一歩手前だなぁ…と思い、まずは交差点にあるカフェにて。
“夜の仕事について”と考えつつ、周りのお客さんの声に聞き耳を立てます。(これだけ聞くと、どっちみち不審者っぽい…?笑)
意外と喧噪で聞き取りにくいな…と思いつつも聞き取れた言葉は以下の4点でした。

「いけそうじゃない?」
「セーラームーンなつかし~」
「誰に送るん?」
「店の開店」

おお!
実は私、夜のお店を自分で出したいと考えていたのですが、「いけそうじゃない?」「店の開店」が入っているのは素晴らしいのでは? 良く捉え過ぎですかね?

そして「セーラームーンなつかしい~」は、うーん。
「セーラームーン=変身」で、今の自分から変身する気持ち。「なつかしい」は、初心を思い返すといった所でしょうか。
セーラームーンの主人公、月野うさぎちゃんはちょっとドジでおてんばで泣き虫だけど、とても素直で前向きで愛嬌があり女の子らしく可愛いですよね。
そういった所を大切に、という意味でもあるのかな?
セーラームーンも戦いの中で仲間との絆、繋がり、人を包み込む優しさや愛情を知り、決める所はピシっと決める素敵な女性へとどんどん成長していきます。変身と成長、良い意味での女性らしさを育むことをアドバイスされているのかもしれませんね。成長しつつも初心を忘れない事が大切という事でしょうか。

そして「誰に送るん?」
誰に連絡をする(送る)のか、今一度考えてみる事を助言されているのかな? 思わぬ所に、助けになってくれる人が居るのかもしれませんね。

ということで、
「いけそうじゃない?」[仕事に関しては順調]
「セーラームーンなつかし~」[変化と成長、落ち着きを意識し、人を包み込むような良い意味での女性らしさを育むこと]
「誰に送るん?」[今まで目を向けてこなかった人にも連絡を取ってみる、思わぬところに助けがあるかも?]
「店の開店」[お店の開店も不可能ではない(?)]

という、とてもご都合主義な解釈をしてみました!

現代風にネットを利用して辻占をアレンジ!

そしてもうひとつ、今度はさらに現代風にアレンジ。私自身たまにツイキャスという配信サイトにて占い配信をしているのですが、そのツイキャスにてランダムに配信中の人の枠を開き、最初に聴こえてきたキーワード…というやり方です!

偏りが起きないよう占い枠、雑談枠、癒し系のかわいい女の子の顔出し配信などなどさまざまなジャンルの枠をランダムに開きます。
次に占うのは”昼の仕事について”…と言っても、私自身、昼は占い・コラム・そして占いの勉強(時々占いの練習などの為に配信)と色々やっています。
どれの何を聞いていいのかわからないままやってしまいましたが、聞き取れた言葉は以下の5点でした。

「明るい所にだって闇はある」
「見たい夢見れた」
「ここでやるしかないよね」
「話が通じない人は嫌だ」
「贅沢なんだよ俺は」

それでは、先程と同じように解釈していきます。結果はいかに。

「明るい所にだって闇はある」[物事には二面性、陰と陽、表と裏があるが]
「見たい夢見れた」[昔は見たい夢を見て、期待に胸をふくらませていたはず]
「ここでやるしかないよね」[今やりたい事をやる、目指したいものを目指すべき?]
「話が通じない人は嫌だ」[夢を笑う人、理解してもらえない人に心を痛める必要はない]
「贅沢なんだよ俺は」[やりたいこと、欲しい物を貪欲に求める自分を受け入れよう]

という解釈をしてみました。やりたいと思う事をやってみるが吉、というイメージですね。
希望的観測が入りポジティブな解釈ばかりになってしまっているかもしれませんが‥笑
やればやるほど、沢山の視点から結果を考えられるようになりそうです。

やってみた結果、個人的には最近流行り始めているビブリオマンシー(書物占い)にも近いものを感じました。
占いは何でもそうですが、やはり占う内容を細かく決めるほど適切なアドバイスとして出やすいですね。
本来ならばプロの占い師が相談者さんの質問をかみ砕き、意に沿いつつ的確な答えの出やすいように質問を変換したりするのですが、辻占の場合は自身が質問上手になる事がコツかもしれません。

意外と身近な所にも辻占がありました

ちなみに、辻占菓子というものがありまして、占いの紙(おみくじ)の入った豆やかりんとう、昆布、代表的なものですと煎餅などがあります。
「辻占煎餅」というもので、現代でいう所のフォーチュンクッキーがこれにあたります。
そう聞くと、聞いたことのあるものだったんですね。昔はこれを売り歩く商人が居たそうです。
なるほど、道で買って結果を見れますから、これも辻占と呼ばれていたんですね!

京都の京阪伏見稲荷駅周辺では、今でも年間を通じて辻占煎餅を販売しているお店があるそうです。昔は飲酒や娯楽、夜の街と関係が深かったそうで、吉原や花街などによく行商人が回っていたそう。その後も、料亭やカフェなどでは酒の合間の娯楽的なお菓子として人気だったそうです。

(余談ですが、昔は茶屋娘は会いに行けるアイドル的存在だったんですよ。知っていましたか? 浮世絵師などが茶屋娘の絵を手掛けたそうです。今で言うブロマイドですね!)

という事でこちらも気になります。このコラムで書いたお話をしながら、お土産として買ってきた辻占煎餅でお客様と盛り上がってみるのもいいかもしれないですね。

意外と身近な所にずっとあった辻占、そして辻占煎餅。なんとも趣がありますね。
どうしよっかな~と困ったとき、ちょっとした事を占いたいとき、是非気軽に周囲の声に耳を傾けてみて下さい!
自分では、頭に浮かばなかった言葉が浮かんでくるかもしれません。

《執筆者》柊里
占い師とホステスの二刀流!
どちらの立場からも人生相談を受ける事が多く、女性として、1人の人間として相談者の人生を応援。
何事もロジカルに考えるタイプゆえに、理論だけでは証明できない占いの不思議さにハマる。

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