日本は技術大国といわれています。自動車など大型の機械から、小さなスマートフォンの部品に至るまで、さまざまな物を生み出し、作り上げています。
工業分野だけでなく、iPS細胞など医学の分野でも日本は世界をリードしています。とても科学的な国といえます。
そんな科学的な日本を支える経営者は、実は占いやスピリチュアルが好きな人が多いのです。会社の規模は関係ありません。大会社だろうが零細企業だろうが、会社を発展させようと真面目に考える人ほど、占いやスピリチュアルに頼ります。
それはなぜでしょうか? その理由を探っていきましょう。
最終的に神頼みだと知っている
会社経営をしている人は、エネルギッシュな努力家がほとんどです。自分でできることは何でもするタイプですね。そんな人たちが、なぜ占いやスピリチュアルに傾倒するのでしょうか?
それは、最終的には神頼みだと知っているからです。
努力をたくさん重ねてきている人は、自分の力の及ばないところで運命が決まることを知っています。たとえば台風や地震などの自然災害。いくら準備に時間を費やしたとしても、大自然の前では人間は無力です。
このような想定外のハプニングを避けるために、経営者は占いやスピリチュアルに頼ります。ここぞというときに占ってもらい、安心を手に入れるのです。
自分に意見を言ってほしい
経営者は孤独な職業です。従業員とは立場が違いますし、家族は経営のことをあまり理解していない。こうなると、話を聞いてもらったり意見をもらったりする相手がいないのです。
こんなときに占い師が活躍します。
占い師は当然「守秘義務」がありますから、どんな相談にも乗ってくれます。仕事に対する不安や家族のことなど、ふだん身近な人には話せないことを占い師に相談です。
占い師だと利害関係がありませんから、経営者がカチンときそうなことでも必要だと感じたら述べてくれます。経営者の顔色をうかがって、忖度をすることはありません。従業員や友達に相談するのと大きく違うのは、ここです。
また「話す」という行為が、頭の中を整理するのに役立ちます。言葉にすることで、自分がどのようなことを不安に思っているのかが明確になります。こうなると解決は早いですね。
このように経営者は占いを上手に利用しています。
男性は念珠、女性は風水に凝る傾向
経営者が占い以外に頼るスピリチュアル的なものに、念珠があります。これは男性が身に着けていることが多いですね。念珠はパワーストーンだけでなく、木製のものもあります。
ちょっとしたオシャレの意味もあり、いくつか替えを持っておられる人もいます。子どものころ、憧れだった鉱物を使用した念珠を大人になって購入する人も。
一方、女性は風水に凝る人が多い傾向にあります。念珠を身に着けるというだけでなく、自分でも何かアクションを起こしたほうが安心するようです。たとえば玄関に水槽を置いたり、カレンダーを日めくりにしたり。
手間はかかりますが、成功のための努力を重ねていると実感ができるからこそ、良いようです。経営者ならではの発想かも知れません。
また、男女共通して会社に神棚を祀っている人はとても多いですね。常に神様に見守ってもらっているという安心感があるそうです。
最後の一押しを持っているからこそ利益が生まれる
この念の入れ方が、大きな利益を生んでいるのです。
安心がないまま挑戦をしても、おっかなびっくりになってしまい、気持ちの面で負けてしまいます。そうならないためにも必要なのです。
この考え方は、一般人の私たちでも真似できることですね。学べるところは学び、自分たちの生活に生かしていきましょう。
広島県海田町出身。恋愛記事からビジネス文書まで幅広く手掛けるライター。古典芸能に携わっていたことから、日本文化について少し詳しい。 |