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占い

おみくじと占いは違う?おみくじの起源とおみくじを引くときの注意点

「おみくじ」と「占い」

未来を見せてくれるという意味では、似ているようにも思える2つのもの。
でも、本来の意味は大きく違います。元々、おみくじは自分の願いが叶うかどうかをみるものなんです。ですので、占いとはちょっと違いますね。

おみくじの歴史は占いより浅く、日本では約1000年前に始まったといわれています。子どもの頃にやっていた「あみだくじ」は、とても原始的なおみくじなのだそう。興味深いですね。

おみくじが占いと違う点

まず、おみくじと占いの大きく違う点は発祥にあります。
占いは、政治などの大きな局面を視るものとして発展しました。そうしたものとして一般的になった占いに「風水」がありますよね。もともと、風水は街づくりのために編み出された占いです。

一方、おみくじは個人的なことを占うものとして生まれました。九州地方の一部では戦に関する占いをおみくじで行ったという記録もありますが、やはりメインは個人的なことです。

日本での始まりは平安末期に活躍した元三大師(がんざんだいし)だといわれています。彼は比叡山延暦寺の中興の祖といわれる人物で、参拝客の願いが叶うかを仏さまに伺うということでおみくじを始めたそうです。とても個人的ですよね。

このときのおみくじは、「観音くじ」といったそうです。100本のくじを小さな穴の空いた箱に収め、引いた番号の仏様の言葉を聞いたとのこと。これがのちに「観音さま→阿弥陀さま」と変化し、私たちのよく知る「あみだくじ」になりました。

おみくじと占いには、もう1つ大きな違いがあります。占いは統計学がベースになっていますから、多角的に依頼者の悩みにアプローチをしていきます。ところがおみくじの場合、願いが叶うか否かの2択です。それも、統計も何も関係なく神頼み仏頼み。この点を鑑みると、おみくじは占いよりもスピリチュアル的といえます。「運」を視ているのですから。

おみくじと占いの共通点も

おみくじと占いは発祥が違い、「分析」か「運任せ」かという違いもあるとお伝えしました。でも、実は共通点もあります。

それは効力の期間です。おみくじも占いも、願い事が叶うまでの間が有効期限です。
おみくじの場合では最初に引いたおみくじが好ましい運勢でなかった場合、別のおみくじを引くと前のおみくじは無効になります。
一方、占いで悪い結果が出たので、もう一度別の角度から視てもらうと違う結果が出ることがあります。占いの場合は、前の占いの結果が完全に無効にはなりませんが、結果が変わることはままあります新たに占いをすることで、運勢が動きますから

何より「自分の運命と向き合う」ということが、おみくじと占いの最大の共通点でしょう。何かきっかけがないと、なかなか自分と向き合うことはできませんが、おみくじや占いはそのきっかけになります。これが一番大きな共通点ですね。

あみだくじの豆知識

日本で最初のおみくじは、先述した通り「観音くじ」であり、これがあみだくじの「元祖」です。
今、私たちが行うあみだくじは、真っ直ぐな縦線に横線を入れるものです。ところが、もともとのあみだくじは放射状でした。その先に、今でいう大吉や凶などの結果があったとのこと。

この放射状のおみくじが仏さまの後光に見えたということから、「阿弥陀くじ」と呼ばれるようになったのです。観音くじは100本のくじを用意しましたが、阿弥陀くじの方は数が少なかったため、箱に収めず放射状に置いたと考えられます。

これにギャンブル的要素が加わったものは、室町時代からあるそうです。人数分の紐や棒を放射状に並べ、その先に金銭が置いてある。簡易宝くじといったところでしょうか。江戸時代になると、これは「富くじ」と呼ばれるようになり、今の「宝くじ」とあまり変わらない形式になります。

おみくじは運任せですから、ギャンブルと相性がよいようですね。おみくじを始めた元三大師も驚いているのではないでしょうか。

おみくじを引く前・引いた後にしたいこと

まず、おみくじは何も考えずに引くのではなく、願い事を頭に浮かべてから引くとよいようです。例えば、「今年の恋愛運はどうなるでしょうか?」と頭に浮かべながらおみくじを引くと、おみくじにその答えが。

その前に忘れてはならないのが、本殿本堂への参拝です。神様仏様にお参りをしてから、お願い事が叶うかどうかのおみくじを引きましょう。おみくじだけ引きに行く人は少ないと思いますが、この点は守ってください。

おみくじを引いた後については明確なルールはなく、寺社によって異なります。おみくじを指定された場所に結ぶ場合も多いですが、必ず持ち帰るよう指定されることもあります。分からない場合は、社務所や授与所で尋ねてみてくださいね。

そして、もしおみくじを引き直す場合は、同じ寺社ではなく別の寺社で引くようにしましょう。同じ寺社で行うと、そこの神様仏様が「この結果で不満なのか?」とヘソを曲げられることがあるそうです。ご注意を。

おみくじも占いも自分を知るきっかけの1つ

おみくじも占いも自分を知るきっかけの1つです。ですから、結果が全てではありません。よりよい未来のためのものですから、悪い結果が出たとしてもよい未来になるよう努力を重ねたいものです。

以上、初詣のおみくじは大吉だったのに色々とツイていないふじかわ陽子でした。

《執筆者》ふじかわ陽子
広島県海田町出身。恋愛記事からビジネス文書まで幅広く手掛けるライター。古典芸能に携わっていたことから、日本文化について少し詳しい。

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